山形市と山口市、移住するならどっち?
東京でのITワーカー時代を経て、27歳で妻の地元である岡山へIターンし、3児の父となった私、田村陽介が、移住と資産形成の経験から山形市と山口市を比較する。地方都市への移住を検討する方々にとって、移住後の生活と資産形成を両立させるための具体的な判断材料を提供する。データに基づき、冷静に二つの都市の特性を解説する。
お金の面で比べると
移住を考える上で、最も重要な要素の一つが「お金」である。特に、東京でのITワーカー時代を経験し、移住後にNISAを始めた私としては、投資余力の確保は譲れないポイントだ。山形市と山口市を比較すると、驚くほど共通点が多い。
まず、投資余力について。山形市の投資余力は月8.7万円、山口市も同じく月8.7万円である。この数値は完全に一致している。東京での生活と比べれば、地方都市が資産形成に有利であることは私の経験からも明らかだ。月8.7万円という投資余力は、着実に資産を形成する上で十分な金額だと断言する。
次に、家賃について。山形市の1LDKは4.8万円、山口市も4.8万円と、こちらも全く同額だ。家計における固定費の大部分を占める家賃が同じであることは、双方の都市で生活コストに大きな差がないことを意味する。お金の面だけで見れば、山形市と山口市に優劣はない。移住後の資産形成を最優先するなら、どちらの都市を選んでも同じスタートラインに立つことになる。
仕事・暮らしやすさで比べると
お金の面で差がない場合、次に重要になるのは仕事の機会と暮らしやすさだ。元ITワーカーの視点から、求人倍率と地域特性を比較する。
仕事の機会を測る指標として、求人倍率がある。山形市の求人倍率は1.45倍、山口市は1.58倍である。山口市の方がわずかに求人倍率が高い。これは、仕事を見つけやすい可能性が山口市にあることを示唆する。特にIT分野に限らず、職の選択肢の多さは移住後の生活の安定に直結する。しかし、どちらの都市も1倍を超えており、求職者にとって不利な状況ではない。このわずかな差が決定的な判断材料になるかは、個人の職種やスキルによる。
暮らしやすさの判断は、気候や自然環境に対する個人の価値観に大きく左右される。山形市は東北地方に位置し、冬には多くの雪が降る。四季の変化を強く感じられる自然豊かな環境であり、ウィンタースポーツや温泉など、雪国ならではの魅力を享受できる。冬の生活には雪対策が必須となるが、その分、夏の涼しさや豊かな自然は大きな魅力だ。
一方、山口市は中国地方の県庁所在地であり、瀬戸内海に面しているため、比較的温暖な気候が特徴だ。雪が積もることは稀で、穏やかな気候を好む人には適している。歴史的な街並みや、穏やかな生活を求める人に向いている。3児の父である私としては、子育て環境や教育環境も移住の重要な要素である。両市ともに、地方都市ならではの落ち着いた子育て環境を提供する。
田村の結論
山形市と山口市は、投資余力や家賃において全く同じ条件を提供する。そのため、最終的な選択は気候と文化、そしてわずかな求人倍率の差に委ねられる。雪深く四季の移ろいを肌で感じたい、より自然に近い生活を求めるなら山形市を選ぶべきだ。温暖な気候で、仕事の選択肢がわずかにでも多い方を望むなら山口市が適している。