久留米市と大分市、移住するならどっち?
人生の大きな転機である移住は、単なる住む場所の変更ではない。それは、キャリア、家族、そして何より資産形成に直結するライフスタイルの再設計である。私自身、27歳で東京から妻の地元である岡山へIターンし、その経験から都市選びの重要性を痛感している。今回は、九州の主要都市である久留米市と大分市を、データに基づき冷静に比較する。
お金の面で比べると
まず、資産形成を考える上で最も重要な「投資余力」から見ていく。久留米市の投資余力は月8.2万円である一方、大分市は月7.8万円だ。この差は月4,000円と一見小さく見えるが、年間では48,000円にもなる。私がNISAを始めた経験から言えば、この月4,000円の差は複利で運用した場合、数十年後には想像以上の開きを生む。資産形成を加速させたいなら、久留米市に軍配が上がる。
次に、生活費の大きな割合を占める家賃を比較する。1LDKの家賃は久留米市が5万円、大分市が5.2万円だ。ここでも久留米市の方が月2,000円安い。年間で24,000円の差は、家計に与える影響が大きい。家賃の安さはそのまま固定費の削減につながり、結果として投資余力を高める要因となる。久留米市は、家賃の面でも経済的なメリットを提供している。これらのデータから、金銭的な合理性を追求するならば、久留米市が優位に立つことは明白だ。
仕事・暮らしやすさで比べると
仕事の安定性や選択肢は、移住を考える上で不可欠な要素である。求人倍率を見ると、久留米市が1.55倍、大分市が1.52倍となっている。久留米市の方がわずかではあるが、求人倍率が高い。この差は、転職のしやすさや希望する職種に就ける可能性に直結する。特にIターンで新たな職を探す場合、選択肢が多いことは精神的な安心感にも繋がる。ITワーカーとしてキャリアを積んできた私にとって、常に市場価値を意識する上で、この求人倍率の差は無視できない。
暮らしやすさについては、データだけでは語り尽くせない部分もあるが、それぞれの都市が持つ特性を考慮する。久留米市は福岡市へのアクセスが良く、福岡都市圏の恩恵を受けやすい。筑後川の豊かな自然環境と、大学病院を擁する医療体制の充実も子育て世代には心強い。一方、大分市は温泉の街として知られ、豊かな自然環境と観光資源が魅力だ。レジャーやアウトドアを重視する人には魅力的な選択肢となる。どちらの都市も地方都市としての落ち着いた生活が可能だが、利便性や都市圏への接続を重視するなら久留米市、より自然との近さや独自の文化を求めるなら大分市が適している。
田村の結論
経済的な合理性と将来の資産形成を重視するならば、久留米市が最適な選択である。一方、豊かな自然環境と独自の文化の中で生活の質を高めたいならば、大分市が向いている。