浜松市と総社市、移住するならどっち?
東京から妻の地元である岡山へIターンして8年が経つ。住む場所の選択は、日々の暮らしだけでなく、将来の資産形成にも大きな影響を与える。特にNISAを始めた私にとって、家計の余裕は移住先選びの重要な要素だ。今回は、浜松市と総社市という異なる特性を持つ二つの都市を、データに基づいて冷静に比較する。
お金の面で比べると
資産形成を考える上で、毎月の投資余力は最も重要な指標の一つである。データを見ると、総社市の投資余力は8.7万円/月、浜松市は6.7万円/月と、総社市が2万円上回る。この差は年間で24万円、10年では240万円という大きな開きになる。私が移住後にNISAを始めた経験から言えば、この2万円の差は、つみたてNISAの年間投資枠を埋める上でも、または追加で特定口座での投資を行う上でも、非常に大きなアドバンテージとなる。
この投資余力の差は、家賃に起因すると考えて間違いない。浜松市の家賃1LDKが5.8万円であるのに対し、総社市は4.8万円と1万円安い。家賃は固定費の中でも特に大きな割合を占める。総社市では毎月の固定費を1万円安く抑えられるため、その分を直接的に投資に回せる構造になっている。これは、堅実に資産を増やしたいと考える人にとって、総社市が明確な優位性を持つことを意味する。家賃が安いことは、生活費全体の削減にも繋がり、日々の生活により多くのゆとりを生み出す。
仕事・暮らしやすさで比べると
仕事の面では、浜松市の求人倍率が1.62倍、総社市が1.52倍と、浜松市がわずかに高い。この数値は、浜松市の方が求職者一人あたりの求人数が多く、仕事を見つけやすい可能性を示している。政令指定都市である浜松市は、産業構造も多様で、ITワーカーだった私のような経験者にとっても、職種の選択肢が広いと推測する。
一方で、暮らしやすさの面では、都市の規模が大きく影響する。浜松市は政令指定都市として、商業施設、医療機関、教育機関など都市機能が充実している。公共交通機関の利便性も高く、多様なライフスタイルに対応できる環境がある。3児の父である私から見ても、子育て世代にとって、選択肢の多さは安心感に繋がる要素だ。
総社市は、岡山県内の地方都市でありながら、岡山市に隣接しているため、都市部へのアクセスが良い。コンパクトな街であるため、通勤時間が短く、日常の買い物や子どもの送迎などもスムーズに行える。自然が豊かで、地域コミュニティも密接な傾向にある。地方都市ならではの手厚い子育て支援策や、ゆとりのある暮らしを求める人にとっては、総社市は魅力的な選択肢となる。求人倍率の差はわずかであり、総社市でも仕事が見つからないわけではない。暮らしの質を重視するなら、総社市のゆとりは大きなメリットである。
田村の結論
資産形成を最優先し、家賃を抑えて投資余力を最大限に確保したいなら総社市を選ぶべきである。都市機能の充実と多様な仕事の選択肢をわずかでも広げたいなら浜松市が適している。