甲府市の移住支援金最大100万円。データで見る新しい働き方
東京圏からの移住を検討する20代後半〜30代へ。甲府市は、最大100万円の移住支援金に加え、有効求人倍率1.48倍の安定した労働市場、そして都心とは比較にならない低家賃で、新しい働き方と暮らしを提案します。データに基づいた、現実的な移住のメリットを解説します。
田村 陽介
岡山市在住 / 元東京のIT企業勤務 / 3児の父
私は元々東京のITスタートアップで7年間働いていましたが、27歳で妻の地元である岡山にIターンし、現在はフリーランスとして活動しています。地方移住は、単に住む場所を変えるだけでなく、キャリアやライフスタイル、そして資産形成にまで大きな影響を与える選択です。特に、経済的な支援制度が充実している自治体は、移住へのハードルを大きく下げてくれます。今回は、山梨県の甲府市が提供する移住支援金制度に焦点を当て、データが示すその魅力と、移住後の具体的な生活像について掘り下げていきます。
移住支援金最大100万円がもたらす安心感
地方移住を考える際に、まず頭をよぎるのは「初期費用」ではないでしょうか。引っ越し費用、敷金礼金、新しい家具家電の購入など、まとまったお金が必要になることは少なくありません。こうした初期費用が、移住への一歩をためらわせる大きな要因となるケースも多いでしょう。
しかし、甲府市ではこの初期費用に対する強力なサポートとして「移住支援金最大100万円」という制度を設けています。この支援金は、東京23区に在住または通勤していた方が甲府市に移住し、対象となる就職や起業をした場合に支給されるものです。単身者の場合は最大60万円、世帯の場合は最大100万円が支給されます。
この最大100万円という金額は、移住における経済的な負担を大幅に軽減してくれます。例えば、引っ越し費用が20万円、新しい家電の購入に30万円、敷金礼金でさらに20万円かかったとしても、合計70万円が支援金でカバーできる計算になります。残りの30万円は、移住後の生活費の足しにしたり、あるいは新しい趣味やスキルアップのための投資に回したりすることも可能です。
私自身もIターンを経験しましたが、見慣れない土地での生活には、想像以上の出費がつきものです。移住支援金があることで、金銭的な不安を軽減し、新しい環境での生活にスムーズに順応できることは、計り知れないメリットだと言えるでしょう。この制度は、特に東京圏からIターンを考えている20代後半から30代の皆さんにとって、大きな後押しとなるはずです。
安定した労働市場が移住を後押しする
移住先での仕事探しは、多くの人にとって最大の懸念事項の一つです。地方には仕事がない、希望する職種が見つからないといったイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、甲府市の労働市場のデータを見ると、そのイメージは必ずしも現実と一致しないことがわかります。
甲府市の「有効求人倍率」は1.48倍です。この数字は、求職者1人あたりに1.48件の求人があることを示しており、求職者にとって比較的仕事を見つけやすい状況にあることを意味します。この数字を、東京23区の有効求人倍率1.32倍と比較してみましょう。東京23区よりも甲府市の方が、求職者にとって有利な労働市場であるというデータが出ています。
このデータは、甲府市に移住を検討する方々にとって、大きな安心材料となるはずです。もちろん、希望する職種や業種によって求人の状況は異なりますが、全体として仕事が見つかりやすい環境が整っていると言えます。IT分野で経験を積んだ私から見ても、地方でもリモートワークが可能な職種は増えており、また、地方の企業でもIT人材の需要は高まっています。甲府市のように有効求人倍率が高い地域であれば、転職の選択肢も広がるでしょう。
甲府市の平均年収は355万円とされています。この数字だけを見ると、東京圏での年収と比較して低いと感じる方もいるかもしれません。しかし、年収だけで生活の豊かさを判断するのは早計です。次のセクションで詳しく説明しますが、家賃をはじめとする生活費が東京と比べて格段に低い甲府市では、この平均年収355万円でも十分ゆとりのある生活を送ることが可能です。労働市場の安定性と生活コストの低さが組み合わさることで、甲府市での新しいキャリア形成の道が開かれるのです。
家賃5万円で実現するゆとりのある暮らし
地方移住の最大のメリットの一つは、何と言っても「生活コストの低さ」です。特に、家賃の差は、日々の生活に与える影響が最も大きい要素と言えるでしょう。
甲府市の1LDKの家賃相場は、月額5万円です。この数字を、東京23区の1LDK家賃相場12.5万円と比較してみましょう。その差は月額で7.5万円にもなります。年間で計算すると、なんと90万円もの家賃差が生まれるのです。この90万円という金額は、東京で暮らしていたら家賃に消えていたお金が、甲府市では手元に残ることを意味します。
この家賃の差が、甲府市での生活を大きく変えます。仮に手取り月収が25万円だった場合で考えてみましょう。
甲府市での生活費は月11.8万円とされています。これに1LDKの家賃5万円を足すと、月々の固定費は16.8万円です。手取り25万円からこれを引くと、月々8.2万円が「投資余力」として手元に残ることになります。
一方、東京23区で同じ手取り25万円の場合を考えてみましょう。東京23区の家賃12.5万円と、甲府市と同じ生活費11.8万円を仮定すると、月々の固定費は24.3万円です。手取り25万円からこれを引くと、残りはわずか0.7万円。さらに東京での生活費が甲府市より高くなることを考慮すれば、むしろ赤字になる可能性も十分にあります。実際に、東京23区の投資余力は月-0.5万円と算出されています。
このデータからわかるのは、甲府市に移住することで、東京23区と比較して月々プラス8.7万円もの「投資余力」が生まれるということです。年間にすると104.4万円にもなります。これは、平均年収355万円という数字でも、甲府市では十分ゆとりのある生活が送れる根拠となります。家賃が低いことで、食費や娯楽費、教育費など、他の生活費に回せるお金が増え、結果として生活の質が向上するのです。
また、甲府市は人口18.5万人の都市でありながら、生活インフラも整っています。保育所は52か所あり、待機児童数は0人というデータが出ています。小中学校も38校と充実しており、子育て世帯にとっても安心して暮らせる環境が提供されています。家賃の安さだけでなく、こうした生活環境の良さも、甲府市が選ばれる理由の一つと言えるでしょう。
支援金と低家賃が作る新たな資産形成の道
甲府市への移住は、単に生活コストを抑えるだけでなく、新たな資産形成の道を開く可能性も秘めています。移住支援金最大100万円は、移住初期の経済的な不安を解消し、手元に残る現金を増やす効果があります。さらに、東京23区との比較で月々8.7万円もの家賃差が生まれることで、年間約104万円もの資金が自由に使えるようになります。
この浮いたお金をどう使うかは人それぞれですが、私自身の経験から言えるのは、この余剰資金をNISAなどの投資に回すことで、将来に向けた資産形成を加速できるということです。東京で暮らしていた頃は、家賃や生活費で手一杯で、なかなか投資に回せるお金がありませんでした。しかし、岡山に移住して生活費が抑えられたことで、NISAを始める余裕が生まれました。甲府市でも同様に、移住支援金と低家賃によって生まれた月々8.7万円の投資余力は、NISAの満額拠出を十分にカバーし、さらに積立投資を継続できるだけの大きな力となります。移住は、ライフスタイルだけでなく、あなたの資産形成の戦略そのものを変えるきっかけとなり得るのです。
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。NISAを含む投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。
投資余力があるなら、次はここ
NISA口座を開設して、余力を資産に変える
※ 口座開設は無料です。投資にはリスクが伴います。
NISA口座開設
ひふみ投信|独自発掘の成長企業に投資
新規口座開設+買付完了で報酬発生。長期積立NISAに強いアクティブファンド。
ひふみ投信で口座開設 →関連データ
※ 本記事は情報提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。 NISAを含む投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。 投資に関する最終判断はご自身の判断で行ってください。 データは各公的機関の公開情報に基づいていますが、最新の情報と異なる場合があります。